妻は精神病 今の僕の気持ち 10

「ご主人さん………という訳なんです。」

は?

一瞬自分の耳を疑った。

「え?どういう事ですか?」

「…つまり、奥さんは病気じゃありません。性格的因子によって何もしたくないだけなんです。
ただの神経症です。」

!?

病気じゃないと聞いて嬉しい気持ちもあったが、同時にすごく違和感を感じた。

じゃあなんで入院とかする?

子供達に辛い思いをさせてまで?

なんで詩織はあんなに辛そうなんだ?

性格的因子?

今までの生活は何?

何でもない時だってあったよ?

…ってか心療内科の先生と診断違ってねーか?

「はい、なので奥さんにはこれから少しずつ神経症という事を伝えていきます。」

「…はぁ…そしたら妻はいつ良くなるんですか?」

「…それはわかりません。明日急に良くなるかも知れませんし、10年かかるかも知れませんし…」

なんか、やっぱりすごく違和感を感じた。
けれど、とりあえず先生のいう事だしその場は納得した。

すぐには治らないと聞いて目の前が暗くなった感じがしたのを覚えている…。

―俺の家族はいったいこれからどうなってしまうんだろうという不安…

…そろそろ、テンパってきた自分がいた。

でも、自分を必死に押し殺す。

俺がしっかりしなければならない。俺がしっかりしなければならない。俺がしっかりしなければならない…

頭の中ではその言葉がぐるぐると回る。

続く

--------------------------------------———————–
そもそも精神病の研究の歴史は浅く、ろくにエビデンス(臨床結果)も少ない分野で、しかも精神の領域なんて現代社会では手探りの状態なので、完璧に『あなたの病名はハイコレ!これ飲んだら良くなるよ!』なんてものはないと思います。

セロトニン云々の西洋学的見地も聞けばそうなのかとも思いますが、あれだけ売れていた某向精神薬が、『鬱は心の風邪』キャンペーンで売り出しただけの有効性の確かさが不安定なものであったのを知った時に、ちょっと曖昧さは否めないと感じました。

だけどその時はそんなことはつゆ知らず、病院に行けば治るものだと思っていました。

西洋医学の有効性
東洋医学の有効性

そんなこともわからない中で、『薬を飲めば症状は落ち着く』と盲信していました。

今は精神の領域については東洋医学の方が一日の長があるなぁと感じています。

最近出てきた『認知行動療法』と『漢方薬』、そして眠れない時や不安な時に『西洋薬』を使う。

今だったらそうしてたかも知れません。

『ドクターショッピング』とはなかなか揶揄した言葉ですが、ショッピングのようにあれこれ病院を変える行為を指します。

あまり治せない病院を責めてコロコロ変えるのも考えものだと思いますが、合う医師を探すことは大切だと今でも感じています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

  1. よりこ より:

    その通りですね。
    認知療法はまだ受信するにはお金が掛かり、状態の悪い働けない人はそこに辿り着けません。今心を病んでいる人が表立って増えてきたので精神医療は早く進んで欲しい分野です。

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA