妻は精神病 今の僕の気持ち 37

妻の体調が悪い。

朝5時前に目が覚めるらしく薬が増えてから、身体が動かないらしい。

体調に比例して言葉遣いも悪くなる。

当たってくる事は無いが、携帯電話が泣く。泣く。泣く。

仕事にならないので、多少放っておく。

昨日の夜にまた手首を切った。

母親が救急車を呼んだ為、仕事を切り上げて病院へ向かった。

帰り際に所長が、「子供が可哀想だな。」と言った。

そんな事はわかっている。

実家に寄った。

子供達が寂しそうな顔で迎えてくれた。

「ママにわたしておいて」
と二人は一羽ずつ折り鶴をくれた。

羽には(げんきになってね。)と書いてあった。

病院へ行くと大した傷ではなかった。

ごめんなさいと隣で妻が泣いていた。

二羽の折り鶴を手の平に乗せていた。

そういえばここ最近まともな晩飯を食べていない。

少し疲れた。

続く
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不安定な時期が続いた状態です。

四六時中お構い無しに「私なんて死ねばいいんでしょう!」「何の為に生きているのかわからない!」という電話やメールが来て、少しでも返信が遅れると「私のことなんてどうでもいいんでしょう!」「私よりも仕事の方が大事なんでしょう!」と連絡が来、家に帰るとリストカットやOD(大量服薬)をしている状況でした。

何回されても慣れるものではありませんが、この後いつの頃からか「もうするなよ」とは言わなくなりました。

最初のうちは子供達の心の傷のこと、詩織さんの身体の傷のこと、私の心も辛いこと等何度も話しましたが、それを話すことにより詩織さんが自分自身を更に追い込んでしまうと感じた為です。

それでも伝えることは大切だと今でも思います。

具体的に月の3分の2は不安定になることが多く、PMS(月経前症候群)のように、月経と排卵の前後に不安定になりました。

これはホルモンと自律神経と心(精神)の関係が密接に関わっているのだと察しました。

私の推測ですが、詩織さんの場合、強迫性障害により一日に何度も何度も体重計に乗り、それは太ることへの恐怖も相まり、拒食症へ繋がりました。

その頃は体重も一時30キロ代に入る様子で、ビタミンの点滴等をして生きていました。

当然血液自体が不足した為か、月経異常や皮膚湿疹が多発し、骨と皮膚だけのガリガリで筋肉の衰えにより下腹だけがぽっこり出ている状態になりました。

これは男性の方は特に知っておいた方がいいと思うのです(私が覚えた知識なので現在の認識は違うかも知れません)が、

通常、女性の月経周期は28~35日(個人差有)と言われており、赤ちゃんの布団を作る期間と卵を温める期間のおおよそ二つ(低温期と高温期)に別れています。

そして赤ちゃんの布団は使われなかったら一定期間で排出されます。これがいわゆる『生理』『月経』と言われるものです。

それとは別に月に一回赤ちゃんの卵が卵巣から排出されます。

その時に受精(精子と卵子が出会う)とふかふかの布団(蓄えられた血液)に着床します。

これが『妊娠』です。

血液と海の成分は似ていると言われますが、海から産まれた生命機関を私達は身体の中に備えていると言えます。

話は戻りますが、通常蓄えられるはずの血液が無いとした時に身体は血液を補充しようとします。

その時に身体は『血液が足りない!』と緊急処置を行います。

腎臓の上にある副腎より、抗ストレスホルモン(コルチゾール)を生成し放出、さらに血液中にアドレナリンを高めて、交感神経を優位にし、いわゆる生命の危機に備え、身体を戦闘体制に持っていきます。

不足している血糖は蓄えられていた筋肉より拝借、生命維持に大切な内蔵へ配分されます。

これにより、手足の筋肉が痩せ、お腹だけがぽっこり出ている状態になります。

交感神経が過剰な状態ですから、神経過敏な状態が続き、なおかつ女性は生命を創る為に子宮に血液がより多く必要になる為、余計月経前には神経過敏になりやすくなります。

さらには寝ている間、つまり副交感神経が優位な時に消化期間は働いて血液が生成される、すなわち身体が修繕される時間(いわゆる『お肌のゴールデンタイム』)になる訳ですが、交感神経優位な状態では覚醒状態ですから、いわゆる『不眠』という状態になり(ファイナルファンタジー風に言うと『バーサク』です)益々身体が疲弊するという悪循環になる訳です。

すると寝る時に薬を借りて眠る訳ですが、薬で自律神経を調節しても、強制睡眠になる訳ですから、当然自然治癒力は低下します。

『自然治癒力』とは『自然に回復する治癒力』ですから、睡眠剤で強制的にスイッチを入れても、身体を修繕するの各ホルモンまで回復する訳ではありません。

更には肝臓で薬の分解代謝を行う為に薬を代謝する為に余計な酵素を消費させ、益々疲労は募ります。

上記の理由により、身体がどんどん疲労に進み、自律神経のバランスが乱れると共に、精神神経症状も乱れ、益々不安定になっていくというカラクリです。

いわゆる『悪循環』というヤツです。

機械ならば故障した箇所を直せば元に戻りますが、身体は治るのに時間が掛かります。

そして内分泌系を含むホルモン各種やそれに伴う自律神経バランスの安定、精神の安定にはさらに時間が掛かる訳です。

その体調不良の原因は全て、私や私の母に向けられます。

詩織さんは心も身体もどうしようもなく辛いのです。

しかし、周りにいる私達も
毎日帰宅後の終わりの無い罵声、批判、否定による精神的疲労
「自分のせいでこうなったのか」という自己批判による精神的不安、疲弊
仕事による肉体的精神的疲労
職場への家庭状況報告や気遣いによるストレス
子供達や母親への心配
将来による不安
生きている意味の思考
家族の意味の思考
愛の意味の思考
その他日々の生活に必要なこと
仕事のこと

自分のことがわからなくなる位たくさんのことを考え疲弊します。

それでも詩織さんが睡眠剤を服用してくれていたお陰で夜は大人しく寝てくれることが多かったのでそれは助かりました。

私は睡眠は確保出来ました。

休みの日も隙をみては昼寝を決行していました。

だから子供達にはぐうたらパパに見えたかも知れません。

しかし、今思えばこの頃から私もおかしくなっていたのかも知れません。

綱渡りの毎日でした。

もう少し後の話になりますが、詩織さんからの愛情を失ったと思った時から、詩織さんが用意するご飯には毒が仕込まれているのではないか?と段々信じられなくなっていった自分がいました。

まぁ、今となっては笑い話ですよ。

自分の至らなさもあり、バカな考えに陥ったものです。

ただ、私は本当に幸せになりたかったから、ひょっとしたら神様が「じゃあそれを得たいなら辛い思いしないとね☆」とこういう経験をさせてくださったのかなぁと、ちょっとメルヘンに考えたりします。

そうも考えないとやってられなかったんですよ。

私が今思うのは、なってしまったことを改善させる努力も必要ですが、時に嵐が過ぎ去るのをじっと耐える忍耐も必要なんじゃないかなということです。

自分がどうしようもなくなった時は『前向きに』貝になる。

いつか嵐は過ぎ去ります。

嵐の後は皆でお片付けをする。

大きな木が転がっていたり、
水が床まで浸水していたり、
家の中は散乱していたりしますけれども、
一つ一つ片付けていけば、いつかはきれいに片付きます。

今まさに嵐の中にいる方は、少し嵐が止むまで待って、嵐から遠ざかることも一つの方法かと思います。

ただ、それでも、嵐に立ち向かう必要がある時があります。

そんな時は
腹にぐっと力を入れて、
歯を食い縛り、
大地に足を踏ん張って、
濁流に飲まれないように、
一歩一歩摺り足で前に進めば、
いつか嵐は抜けることが出来るとも、
そう信じています。

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