妻は精神病 3

「…別に子宮内膜症の方は進んでないようですね。解熱鎮痛剤でも出しておきますので、しばらく休んで治らなかったらまた来て下さい。」

…ぉぃぉぃ…

それなんか違くない?

だいたい、3才と1才の子供連れて、ひとつの病院で2~3時間待たされて、最後に出た結果がそれかよ!

…途方にくれて家路についた。

詩織が言った。

「…しばらく休ませちゃってゴメンね……私少し良くなったから仕事行っていいよ……ありがとう。」

「お。そっか?大丈夫か?したら明日から会社行くわー。なんかあったらすぐ言えよー。」
(…いや、まぁあんだけ休めば少しは良くなるだろうさ。あー仕事行ったらあれもやらなきゃこれもやらなきゃ…)
これが自分の考えていた本音。

そしてまた、いつもの生活に戻った。

しかし、詩織の体調はあまり変わらなかった。

日にちがたつにつれ、家のなかが段々汚れていった。

この頃から特に上の娘が詩織に脅えた目をするようになった。

仕事が終わって家に帰ると、お風呂も入らず朝から着たきりのパジャマでおなかがすいて泣いている子供達を度々見かけた。

お片付けが出来てないと言って3才の娘を睨みつけ夜中までご飯を与えない詩織。

その度に始まる夫婦喧嘩。

以前から子供の片付けにはうるさかったが、この頃は特に異常だった。
(『見捨てられ不安』によるものだと後に判明。)

…日々荒れていく我が家。

苦痛だった。

仕事でもそのイライラが出ていたのか、部下から総スカンを喰らっている最中で。
(そもそもコッチの方は『管理職になればみんな言う事聞いてくれるんだ!』という自分の間違った認識の積み重ねが強かったけど)

そんな中、休みの日に一本の電話がかかってきた。

プルルルルル・・・プルルルルル・・・

ガチャ
「はい、もしもしどなたですか?」

「あ!ご主人様ですか?私保健婦の田中と申しますー。」

「あーどーも。」

詩織が区役所の保健婦に育児について色々相談してたのは知っていた。

「あ、丁度良かったです。ご主人さん、あの、詩織さんの事なんですが、心療内科に連れて行ってあげた方がよろしいと思うんですが…」

!?

心療内科!?

―続く。

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