妻は精神病 70

2月8日(土)
朝、警察署より連絡が入った。

昨日の話は伝えたとの事だった。

息子が喘息の為に喘息の薬を用意して欲しいという事と、長女が2年生の時は休んだので3年生は一度も休みたくないという話をしていたので通学はさせてやってほしいという意志を伝えた。

母が来て言った。

「あんたDVの施設なんて詩織ちゃん最終手段に出たよ。それ解っているの…?」

「…あァ…そうだな…さすがにもうダメだよな……離婚しかないか…」

「バカ!そうじゃなくてアンタ訴えられたら家も財産も全部持ってかれるんだよッ!!」

「…なんだそれ?」

どうやら母の話によると、現存のDV法は圧倒的女性優位で証言がそのまま証拠になり得るという恐ろしい話だった。

「アンタ離婚の意思は本当に固まっているのかい?」

実は一年前、なにかの時はもう別れるから子供達のことを頼むと母には約束していた。

「もうこうなったらおそらく無理だよ…前も言ったとおり何かの時は頼むってお願いしたよね?今がその時だと思う。」

「そうね…でも本当に…?」

「何!?何かあったのか!?」

「…いや…」

「何だよ!今更勿体ぶるなよ!」

「…実は…詩織ちゃん優和の知らないところで浮気していたんだよ。」

「…ッ!!」

 もう6年も前になるが、詩織が一人暮らしをさせていた時らしい。デイケアの交流会と称した旅行があり、当時交流のあった男性との不貞行為があったとの事だった。詩織は旅行の終わったあとにその事実を主治医の斉藤先生に打ち明け、母に連絡がいったとのとこだった。詩織は泣きながら私に謝ると言ったらしいが、母は私がショックで何をしでかすかわからないとの理由で先生と相談し、闇に葬られたとのことだった。

確かにあの時は詩織を守ることしか考えていなかったので、おそらくそんな話を聞いたら発狂していたに違いない。

しかし、それにしても心のダメージは半端なかった。

「…なんでそれを今言ったの?」

「親権とるのに有利なはずだからよ。」

「…なるほど…でもダメージキツイわ…」

「それはそうよ。だから一応確認したじゃない。」

「…おう…じゃあ、とりあえず離婚の方向で。」

「あんた本当にしっかりしなさいよ!とりあえず月曜日にあの子たちが登校しているか確かめに学校に連絡しないと。」

「学校!?…んん…そうだな…ちょっと俺もネットでDVとか調べてみるわ。」

「わかった。あんた自暴自棄になって間違いだけ起こさないようにしなさいよ!」

「わかってるよ!もう!今日は帰ってくれ!」

「…わかった…じゃあ今日は帰るから。」

…母の言葉とは時としてペンよりも強し。

その後インターネットでDVについて調べると…

「なんじゃこりゃ!?」

これはすごい法律だった。

DV法とはただ殴る蹴るなどの暴力行為だと思っていた私はなにか胃にくるものを感じた。

『被害者の証言がそのまま証拠になる。』

との記述だった。母の言っていたとおりだ。それはつまりあることないこと全て被害者と呼ばれる方の優位に働くというものだった。

そして、中にはもう1年以上も子供に会えないという例も見付けた。

暴力と呼べる具体例というのには、

 身体的暴力
・殴る・蹴る・物を投げつける・刃物を突きつける・首を絞める・髪の毛を引っ張り、引きずり回す

精神的暴力
・何でも従うように強要する・外出を禁止する・無視をする・人前で暴言を吐く・侮辱する・大事にしていたものを捨てる、壊す・罵詈雑言を浴びせる

性的暴力
・性行為を強要する・見たくも無いポルノビデオ、雑誌を見せられる・暴力的な性行為を強要する・避妊に協力してくれない・中絶を強要する

その他
・生活費を渡さない・子供の前で暴力を振るう・故意に子供を危険な目に遭わせる

があった。

…ほとんど逆にくらってるな。

しかし、なんにせよ自分がそういうものに訴えられているらしいという事実が、先程の不貞行為の件と相まってかなり心を締め付けた。

鈍く鈍く心が圧迫される感じ。不安と恐怖が入り混じったような…
コワイコワイコワイコワイコワイ
フアンフアンフアンフアンフアン
 コワイフアンコワイフアンコワイフアン…

…そんな感じ。

 どんな理由であれ、大きな声で怒鳴ったことはあったし、投げ飛ばしたこともあった。セックスの要求をしたこともあったし、生活費は自分が管理していた。羽交い絞めにしたこともあったし、何日も無視したこともあったから。

(…きっとすぐに帰ってくる。)

そう自分に言い聞かせて寝た。

続く

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コメント

  1. マドリガル より:

    はじめまして

    私は66歳女性です。境界性人格障害と診断されて13年になります。

    知恵袋からこのブログに辿りつきました。

    じっくり読ませていただきます。

    ありがとうございました。

  2. かな より:

    何日も無視?羽交い締めに?投げ飛ばした???
    女性が、男性と比較したとき力で劣るのはご理解してますよね。

    完全に、加害者じゃないですか!

    ここまで心を痛めながら読み進めてきましたが、これはひどい。自覚がある加害者が一番卑劣だと思いますよ。著者さんにがっかりしました。

    妻が精神病だからといって、何でも許されるわけではありません。

    ひどい話ですね。。。

  3. よりこ より:

    それは、、DVの範疇ですが…正当防衛だったのかな、カッター振り回されたりとかの時に…??

  4. ケンケン より:

    今までの状況から何日も無視、羽交い締めに、投げ飛ばした、などあって当然だと思います、逆にDVで訴えるべきです

  5. なみ より:

    いい年して何がDVかも知らないとは(笑)
    投げとばす、抑えつける、性行為要求、タバコ捨てる、出ていくようにキレる

    でアウトだなあ(笑)
    おめでたい弟脳。愛情ないから良かったじゃん?

  6. とき より:

    かな、よりこ、なみ。
    お前達、独身の世間知らず?
    視野が狭すぎ、思慮深さがない。
    子供がいて夫婦で家庭を築いていたら、色々な事がある。
    それをイチイチDV呼ばわりしていたら、きりがない。
    ぶつかって、仲直りを繰り返して絆が強くなる。

  7. 匿名 より:

    国語苦手な 「かな」、「ボダなみ」さん達
    強要と要求は全然違いますよ?
    なにもしてない詩織さんを投げ飛ばしてるとでも思ってるのかな?
    ボダを無視するのは自分を守るためです 
    無視せざるを得ないような事を繰り返したのはボダ本人です
    タバコ捨てるのは 喘息の息子を受動喫煙による虐待から守るためです

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